コンテナ物語

思えば社会人になって4年目。今の会社も4年目。この仕事も4年目。

まだまだたったの4年しか経ってなく、未熟者ですが振り返ってこの業界のことを少し紹介しようと思う。
(この業界のことを知りたいという人も何人かいたため。)
またこの本もそのきっかけを作った一つの要因です↓


「コンテナ物語」マルク・レビンソン

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%E7%89%A9%E8%AA%9E%E2%80%95%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%80%8C%E7%AE%B1%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%99%BA%E6%98%8E%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4822245640/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1271165955&sr=8-1


貿易業界について1
 
貿易とコンテナがうまく結びつかないイメージがあるかもしれないけど、この貿易という仕事に「コンテナ」というのは切っても切れない関係である。なぜなら日本が輸出入してるものの99%がこのコンテナに詰まれて運ばれている。(残りの1%は飛行機だったり、船の在来船(=バラ積み)など)要するにコンテナというものがなければ、海外の製品だったり、日本の製品が海外でこれだけ影響を持つこともないのである。


 この本にはそんなコンテナが誕生してから飛躍的に世界が狭くなった経緯またそのことによる問題が記載されてて、仕事とも関係してることもあり一気に読んでしまった。読むにつれて、この貿易、物流、海運、通関の仕事はとても奥が深いと再認識。また他業種の人と話をする時、この仕事はイメージが先行してしまってることが多いらしい。つまりイメージとは、「海外とやり取りが多く、英語が飛び交う華やかなイメージ」と「港や倉庫地帯に至っては日本のヤクザが牛耳る閉鎖的な世界」のどちらか。まあ、どちらも合ってるには合ってるけど。。

少しだけ紹介をすることによって貿易という仕事をおもしろく感じてくれる人がいればいいと思い、書いてみようと思う。また4年間の仕事を通じて、この仕事に対するありのままを書くことによって振り返ることもできるので。一応、連載で続ける予定です。(いつまで続くかわかないけどできる限り続けます。。)  


連続で書けたので、次も。。。


貿易業界について2

まずこの業界は非常に外部からの影響を受けやすいというか多岐に渡る。

例えば、日本から車の部品をアメリカのアトランタ郊外の工場まで運ぶすると、日本のメーカー工場から出荷して、コンテナに詰めて、トラックへ港へ、港で通関を切って(ここで初めて内貨から外貨になる)、CY(コンテナヤード)に運び、船に詰まれる。名古屋からまずはロサンゼルスの港まで(だいたい一週間くらいかかる)運び、ロサンゼルスの港でコンテナを下ろし、通関を切る。(場合によっては保税輸送になったり)そして鉄道にコンテナごと載せて、アトランタの鉄道デポまで持ってく。鉄道デポからトラッカーがコンテナをピックして、エンドユーザーの倉庫まで運び、コンテナから貨物を取り出して納入。だいたいここまでTOTAL日数およそ25日間。。。

その間にかかる業者としてはトラック業者、倉庫会社、通関業者、船会社、アメリカ側の通関業者、鉄道会社、トラック会社、そしてもちろん貨物自体には保険をかけるので保険会社という輸出者、輸入者にとったらこれらの手配をするのにはとても大変。

また船の運賃というのは変動しやすいし、規制も多いし、関税だって変わるし、アメリカ側の規制だってテロ以降とても厳しくなった。そして保険の料率も合わせて変動するし、厄介な為替レートの問題もある。輸出する者にとったらこれらの事項を全て把握しながら毎回コストカットに取り組み、無事輸出入してくのが正直無理である。


そんな中、僕の仕事は輸出者、輸入者に対して最適な輸送をコーディネートすることなのだ。