初めての旅は、18歳の春。同じラグビーの友人がタイに一週間旅に行くということで話題になった。
その時はたった一人で、海外に行く、そしてツアーではなく、行きと帰りの飛行機のチケットだけを取って後はノープランで
行くというのが僕にとって、信じれなかった。正直なところその時の気持ちとしたら「こいつ、勇気あるな。。。」と
感服してしまった。

しかし、この友人は当時関西の大学であって、同じ名古屋出身でやたらライバル意識が芽生えていたので、それなら自分も
旅に出てやると負けず嫌いの僕はそう思ってしまった。場所はアメリカにした。アメリカでもそこまで治安が悪くないとされるサンフランシスコにした。 期間は一週間だけ。

この初めての一人の旅は正直何もできなかった割にはいろいろなことに挑戦してみた。
風の強いに自転車で渡ったGOLDEN GATE BRIDGE、英語には自信があったが、まったく通じず、聞き取れずのやり取り、興味本位で
テンダーロイン地区という危険エリアに入ってみて、銃声音が聞こえて震え上がったり、何もすることもなくただただ街中を歩いて
みたり。BARKLEY大学のキャンパスに入ってみて、いつかはこういう所で自分も勉強してみたいと思ってみたり(
それは3年後実現することになるのだが)。 

この旅は大いに自分の中でいい経験になって、僕の旅の原点になっている気がする。


以後、旅は東南アジア、集大成とも言える、トルコーオランダ間の東欧10カ国の旅で締めくくられるのである。


そんな旅を誰かに話すことが好きで、みんなに知ってもらいたくて、ブログにも日記を残すようになった。
そういう自分の記録を形にすることをやってみたかった。 


東京で知り合った人に、世界一周を思い立って実際にそれを成し遂げた人がいた。
しかも彼はそれを本という形にした。(おそらくバックパッカーの誰もが憧れることなんじゃないかな)
僕が感心するのは彼はかなりの度胸があって、ハングリー精神が旺盛なこと。思い立ったらすぐに行動に移すせつこと。
きっと僕が彼みたいな旅にやれと言われたら、きっと尻込みするのだろう・・・。

まだ本は途中読みだけど、おそらくバックパッカーしてる誰も感じることを素直に言葉にしている感覚が身近に感じる。  
辛いことはせめて伏せておきたいのが普通だけど、そこを重点的、ありのままに書いてるのが本音らしく読み応えがあります。

普段、旅なんてなかなか縁がないと思いますが、普段の日常の中で読んでればこの本はかなり刺激的です。 
読んでみれば、リゾート地や観光地とは異なった旅の魅力が楽しめるかもしれない。。。


「世界一周放浪の旅」
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