ヨーロッパ旅日記⑬ー完結編ー

Gaspard2006-05-14


 オランダ編。


この旅の最後の地、アムステルダムへ。


アムステルダムと言えば、綺麗な町並みを想像していたのだが、ドイツなどに比べて、猥雑な感じがした。


アムステルダム中央駅を降りて、ユースホステルを探しに町を降りると、どこからともなくタバコかなにかの匂いがしてくる。。。それはマリファナである。。。アムステルダムではCoffee Shopの中ではマリファナを吸うことが合法らしい。別にマリファナが吸いたいとは思わないけど、このマリファナの匂いが充満した通りはオランダならではだろう。。。と思ってしまう。


町の中心部、ダム通りから東へ2ブロック。。。この一体は有名な飾り窓地区。中心街から普通に歩いて行けてしまう距離にこんな赤線地帯がある町もなんかおもしろい。。。昼間は普通に観光地化されている。。。ここを歩いて思うことが・・・「人の好みは千差万別」だということ(笑)。
この周辺一体がポルノショップが目白押しで、そこらじゅうでCoffee Shopから匂いがしてくる。。。
あまり治安がいいとも言えなかったので、とりあえず違うところを散策してみる。


まず次に行ったのが、海洋博物館。ここはオランダ貿易大国のころの歴史や海賊船の模型がたくさん置いてある。こじんまりとしているが内容の濃さとレベルは高い博物館。


そして、オランダ近代美術館へ。ここはなかなかクセのある作品が多かった気がする。映像と音でイスラム社会の様子を移すコーナーは魅せられてしまった。。。こんな表現の仕方があるんだな・・・。


ほかにもレンブラントゴッホの美術館があったのだが、時間的に行けなかったのが残念だった。。。
でもこれは次回にとっておけばいい。


夜はユースホステルで知り合った友人達と一緒に昼間行った飾り窓地区へ再度足を運ぶ。。。昼間よりも人通りが絶えない。マリファナを追い求める人、自分達みたいに物見遊山で歩いてる人、売春婦、薬を売りに来る黒人達、隣の地区で中国街を形成している中国人達・・・こんな混沌としている地域はまずないだろう。。。猥雑な地域で間違いないのだが、でもどこか惹かれる。。。その要因としてやはり運河のおかげだろう。。。赤いネオンが運河に反射して映し出される様子はニューオリンズバーボンストリートや、タイのパッポン通りなどの歓楽街とは違い、どこか趣きがある・・・。

ある意味、アムステルダムを象徴してる場所かもしれない。。。(ちなみに写真が飾り窓地区。。。)



駆け足で回ったアムステルダムは混沌とした、ヨーロッパでも異質な地域な感じがした。
次の日は日本へ帰るため空港へ向かう。名残惜しく感じさせるのは、きっとこんな旅ができるのはもう二度とないだろう。。。と思ってたから。。。


そして旅も終わってしまった。。。
一ヶ月という期間は最初は長く感じたが、後半からはとても早く感じた。。。
日常ライフとは違う非現実を感じるために、多くの人が旅をする。
そんな人とたくさん出会い、語り合うと、刺激を受ける。。。

今回はルームメイトとも再会できたし、
たくさんの美術館も回れたし、
多くの人ともめぐりあえました。

巡り合う瞬間はもう二度と来ない。あの時と同じ気持ちでもう旅をすることはもうない。
だから時間と出会いは大切だということを改めて感じました。。。


完。


(書き上げるのに二ヶ月近くかかってしまいましたが、今まで読んでくれたみなさん、ありがとうございます〜!)