ヨーロッパ旅日記⑪

Gaspard2006-05-06

ヨーロッパ旅日記

ドイツ編。


電車でドイツの首都ベルリンへ。


時代の混沌に流されたこの首都は昔から興味があった。


冷戦時代の象徴となるベルリンの壁ブランデンブルグ門・・・それとは対照的な近代的な高層ビル、大企業のオフィスが並ぶポツダム広場。。。

ポーランドクラクフから夜行電車に乗って、朝の7時にリヒテンブルグ駅に到着。ベルリンのTV塔や高層ビルが林立する町並みは今まで巡ってきた町並みとは明らかに違う。大都会なのだが、イスタンブールのような猥雑さはなく、ウィーンのような華やかさはない感じがした。どちらかというとアメリカの大都市のような感じがしたけど。いや、でもこの町には計り知れないくらいの重い歴史がある気がする。

宿はいつものようにユースホステル。地図で確認したユースが改装中だったので、違うユースまで歩くはめに・・・。極寒の中、重いスーツを運びながら、宿探しは本当きつい。

行きたいと思ってた、ペルガモン博物館やNEUEギャラリーに早速行こうと思って、宿に荷物を置いたら、すぐに町を散策した。でもここでやっと気づいた。今日は月曜日だということを。ドイツはどうやら月曜日はほとんどの美術館、博物館は閉まってしまうとのこと。「しまった」と思いながら、しょうがないので、町の様子を巡る。途中、雪がちらつく。冷戦の東ドイツと西ドイツを分けさせたベルリンの壁の跡地を辿りながら、この町の歴史を深く思い出す。ポーランドアウシュビッツに行ったから、なおさらドイツの歴史は複雑。この町はそんな暗い過去と対照的にヨーロッパ有数の大都会と発展していった。そんなことを考えながら、吹雪く都会を歩いていった。。。大都会のベルリンであるが、なぜか静かな印象を受けた。

絵画展を見に行ったり、高層ビルを見たりするんだけど、あまりの寒さのためすこしダウンする。ポーランドも寒かったけど、3月のベルリンもかなり寒い。

その日の夜はユースで知り合った人たちとちょっとだけ飲みにいった。そこでベルリンのビールを飲んだ。これがかなりおいしい。ビールが今まであんまり好きじゃなかったけど、このベルリンのビールは飲めそう。

二日目はNEUEギャラリーと映画博物館に行ってきた。

NEUEギャラリーは期待以上のものを見せてくれた。この展覧会の主題は「MELANCHOLIE」。訳すと「哀愁?」かな。この言葉はなんか好き。わけのわからない絵がなぜが惹き付けられる。意図がつかめない絵画やオブジェを見るのが好きになったのは、いつからだろう。。。絵の前にたって、「この作者はどのような意図で描いたのかな〜」と考えながら、じーっと見る。自分はいつも3通りくらいの解釈を勝手に作ってる。このギャラリー展は特に、反社会的なイデオロギーを表してる作品がおおかった気がする。過激というよりは、なんか現実的な作品は多いと思った。

映画博物館はたまたまポツダム広場に行った時にあったので、入ってみた。これがかなりよかった。映画の歴史を丁寧に説明してくれた。昔のトーキー映画から、特撮映画、プロパガンダとしての映画の説明とか詳しく説明してくれる。一時、昔の映画を見ていた時期があったので、知ってる俳優とかもいた。。。マレーネ・ディートリヒハンフリー・ボガード。。。これらの俳優を少し知っていなければ、この映画博物館の良さもわからなかっただろう。。。


このNEUEと映画博物館に行けただけでもベルリンに来た意味があったと思う。
逆にこの二つが予想以上に満足できたので、ベルリンの町自体に満足した感じがした。予定ではベルリンには3日滞在する予定だったけど、日程を早めて、ドイツの違う町に行くことにした。

行く町はハンブルグにした。(この町だけ、今回の旅の予定には入ってなかった町)。


東欧と違って、電車賃が高いドイツの電車に乗って、いざハンブルグへ。。。


ここでは知り合いからの情報から、「ミニチュアランド」と「お化け屋敷」があるとのことで、すごい楽しみにしながら。。。