ヨーロッパ旅日記⑨

Gaspard2006-03-29



 チェコ編。


チェコプラハへ到着する。




プラハは観光客が多い町だ。旧市街広場やカレル橋といった中心部は人でごった返している。プラハでの目的はムハ美術館に行くこと。ムハはたまたま日本で見つけた絵を見てちょっと気にいった。あの線の使い方が好き。線の使い方がすごい芸術的で、シーレの過激さとは対照的に上品な印象を受ける。美術館もこじんまりとしてて、回りやすかった。ムハはここで気に入ってしまい、ポストカードをまたまた購入してしまった。


午後からは町を探索していて、チェコはマリオネットの劇が有名とのこと。それを聞くと実際に見てみたいと思うようになり、観光案内所へ。スタッフに色々聞くとこによると、「ブラック・ライト・シアター」がお勧めらしい。チケットを入手して、夜からシアターへ。そこは暗闇の中でパントマイム(?)みたいな劇(コント?)をやっていた。「相当な訓練が必要なんだろうな」と感心しながら、夜の街を探索。


ヨーロッパの夜景は本当に綺麗。アメリカの夜は怖いイメージが先行するのだけど、ヨーロッパの夜は幻想的な印象。


余談だが、プラハではよく道に迷った。そこまで道も複雑じゃないんだけど、裏道に入ると必ず迷う。思えばこの旅はよく道に迷ってる。特にイスタンブールプラハ、ウィーンでもホテル探しの時にも迷ったし。方向感覚には自信があったのだが、いつもの勘もことごとく外れ、何時間も同じ道をウロウロ。人に聞いてもわからないことも多かった。

迷う理由として、道がよくカーブしてて方角がわからなくなることと、道の名前が長く覚えずらいことが挙げられる。。。本当によく迷ったのです。。。メインストリートよりも裏道のほうが人間観察がおもしろいけどね。


次の日から、チェコのもう一つの目的、チェスキー・クルムロフという小さな町に向かう。ここはプラハから電車を乗り継いで3時間。山々に囲まれてた城下町。「世界で最も美しい町」と称されるこの町並みは本当に圧巻だった。チェコの歴史、民族が展示されている地域博物館、ウィーンで特別展をやっていたシーレの文化センターも非常にレベルが高し。この町には老後住んでみたいと思わせるくらい魅力的だった。
(老後というのは、夜が早く、8時以降にはほとんどの店が閉まってしまうため)


またプラハもそうだったけど、チェスキー・クルムロフのユースホステルはとても居心地がよかった。すごいのんびりできてしまう。日本のあの慌しさとは対照的に・・・。この町は時間が止まってると思わせるかのように・・・。町の中心にあるお城、どこからでも目立つ教会、町を蛇行する川。どれも町と一体化していて、それが絵になっている。きっとそれが居心地の良さにつながっているのだろう。

でも若いうちにこの町に住むのは嫌だと思った。なぜならこの町に住めば、世間から忘れ去られてしまいそうで。「若いうちは東京とか都会に住んだほうが絶対いい!」と先日東京勤務が決まった自分に言い聞かした(笑)。


そう一度思うと、次の国、ポーランドへそろそろ行こうという気になった。
今にも壊れそうなスーツケースの車輪を気にかけながら、ポーランドの古都クラクフまで向かう電車へ乗り込む。