ヨーロッパ旅日記③〜ブルガリア編〜

Gaspard2006-03-16



 第3話。 ブルガリア編。「ルームメイトとの再会」(inプロヴディブ)


イスタンブールからブルガリアの首都ソフィアまで。トルコの快適なバスで爆睡でもしようと思ったのだが、隣に座ってるオッサンがなにやら話し掛けてくる。


英語が全く通じない。とりあえず持ってきた日本の写真でなんとか会話をしようとするけど、異国人が珍しいのか色々興味を持たれてしまったよう。。。国境のレストランで暖かいスープをご馳走してもらった。すごい寒いので暖かい飲み物はおいしい。おっさんはソフィアのバスターミナルに着いてもすごい心配そうな感じで付き添ってくれたが、「友達から来てくれるからNo Problem!」とか行ったら、納得したように朝日が眩しい街中へと消えていく。。。おもしろいおっさんだな・・・

ルームメイトにはイスタンブールを発つ前にメールで「9時にソフィアのバスターミナルに着くよ!」と伝えた。でも時間はまだ8時だ。。。それまでバスターミナルの様子を観察してた。。。トルコからヨーロッパに入って、さすがに人も言葉も町の雰囲気も変わる。イスタンブールは観光地された感じが強いけど、この辺りはまだまだ観光客は少なそうだな・・・と思いながら、バスターミナルの構内を歩いてると・・・


「Hey~ Tommy !!!」(海外の友達(特にヨーロッパの友達)にはTommyと呼ばれております・・・)

そこにはアメリカ留学中のルームメイトやったPlamenがいた。

彼はルーマニア人ルームメイトの陽気なOviと違い、真面目かつ親切であり、とても勤勉家である。彼はソフィア大学(日本でいう東大)で奨学金をもらえる程の優等生。選考は「国際関係」でありEUを専門に勉強しているのだ。彼とはよくアメリカで国際関係についてよく話した。僕が日中問題北朝鮮拉致問題について話す代わりに、彼からEU統合についての説明を受けるのだ。日本のことにも興味を持ってくれた。普通、外国人の男友達と日本の話をすると、「Japanese girl is very attractive !!!」と話題等で大変盛り上がることが多いのだが、彼とはそんな話は一度もしたことがなかったような・・・と、それくらい真面目なんです!

昨年の5月に会って以来、相変わらずとても親切だった。とても気配り上手なとこは見習わなければ・・・と思う程、気を使ってくれる。


彼の家はバスで20分くらいのとこ。

「まさか自分がブルガリアまで来てPlamenと会うなんて思いもしなかったなぁ・・・」と感慨深く、アメリカの思い出話に花が咲く・・・。家に着くとPlamen母が出迎えてくれた。あらかじめ覚えておいたキリル語の自己紹介で挨拶。(もちろんお母さんが英語がわからない)。


家に着いてから、早速ソフィアを散策。Plamenの完璧なまでのガイド付き。町の様子、ブルガリアの歴史、共産主義の歴史もきめ細かに説明してくれる。こんなに素晴らしいガイドは初めてだって思うくらい。。。ブルガリアはあまり英語が通じないので、彼なしだったらこんなにスムーズに町を歩けないだろう。

Plamenは入場料もレストランの食事も全部払ってくれた。「払うから大丈夫だよ」と何度言っても・・・
「No ! No ! You're my guest !」と言って、出してくれたのだ。そして笑顔で町のガイドをしてくれる。


「きっとブルガリアまで来てくれたことが相当嬉しかったんだろうな・・・。日本という遠い遠いとこからここブルガリアまで・・・」


そう思うと、今度は自分がPlamenに日本の町を案内しているところを想像してみる。。。それがすごい楽しいことがわかった。
「Plamenにも日本の町並みを案内してあげたい」と・・・。


(続く)